動画編集をしていると、早送りやスローなど、再生速度を変化させて動画にメリハリを付けたいことも多いと思います。
しかし、
・Premiere Proで早送りってどうやるの?
・早送りした動画を滑らかに再生する方法ってある?
など、早送りの編集方法で困っている方も多いのではないでしょうか?
Premiere Proでは、動画を早送りする方法がいくつか存在します。
そこで今回は、Premiere Proで動画を早送りにする方法について解説していきます。
動画編集の際に、私も実際に使っている方法ですので、参考にしてみてください。
【この記事は、約5分で読めます。】
Premiere Proで早送りする方法

Premiere Proで動画を早送りにする方法は、
- 速度・デュレーション
- レート調整ツール
- タイムリマップ
の3つがあります。
それぞれに長所がありますので、編集場面に合わせて使い分けるのが良いでしょう。
今回は、早送りしたい部分に編集点を追加し、クリップを分割した状態から解説します。
カット編集の詳しい方法を知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
①速度・デュレーションで早送り
「速度・デュレーション」を使って早送りする方法になります。
早送りしたいクリップの上で、右クリック→「速度・デュレーション」をクリックします。

「速度」の数値を指定します。

2倍速なら「200%」、5倍速なら「500%」で早送りにすることができます。
半分の速度でスローにする場合は「50%」と、数値を下げることでスローにもできますよ。
すると、クリップが縮んで早送りすることができました。

速度・デュレーションで早送りするメリット
速度・デュレーションは数値を指定するので、正確な速度で早送りにすることができます。
早送りを正確な数値でおこないたい場合は、この方法がオススメです。
②レート調整ツールで早送り
「レート調整ツール」を使って早送りする方法になります。
ツールパネルから「レート調整ツール」を選択します。

「レート調整ツール」が表示されていない場合は、「リップルツール」または「ローリングツール」を長押しして切り替えます。
早送りしたいクリップの端にマウスを持っていき、クリップを縮めます。

すると、クリップが縮んで早送りすることができました。

レート調整ツールで早送りするメリット
レート調整ツールはマウスによるクリップ調整なので、タイムライン上で適当な長さに調整することができます。
複数のクリップ間に合う長さで早送りしたい場合は、この方法がオススメです。
③タイムリマップで早送り
「タイムリマップ」を使って早送りする方法になります。
早送りしたいクリップの「fx」上で、右クリック→「タイムリマップ」→「速度」をクリックします。

マウスでクリップ上に表示された線(ラバーバンド)を掴み、動かします。

ラバーバンドが見えない場合は、トラックの空欄部分をダブルクリックして幅を広げましょう。

上に動かすと早送り、下に動かすとスローになります。
正確に調整したい場合は、数値を確認しながら調整しましょう。
すると、クリップが縮んで早送りすることができました。
タイムリマップで早送りするメリット
タイムリマップはラバーバンドで調整するので、キーフレームを使って徐々に早送りすることが可能です。
キーフレームを打つ場合は、Ctrl(Command)を押しながらラバーバンドを動かしましょう。
早送りした動画を滑らかに再生させる方法
解説した方法で早送りしたけど、再生すると動画がカタカタする…
なんてこともあると思います。
そんな時には、「補完」の機能を使って動画を滑らかに再生してみてください。
補完には、3つの種類があります。
- フレームサンプリング
- フレームブレンド
- オプティカルフロー
早送りしたクリップ上で、右クリック→「補完」で選択します。

「速度・デュレーション」の場合は、ウィンドウ内で設定することも可能です。

速度・デュレーションで再生速度を調整する場合は、プルダウンで補完の種類も同時に選択しておきましょう!
①フレームサンプリング
フレームサンプリングは、フレームを繰り返したり、削除したりすることで、クリップ内の素材を目的の速度に合わせる補完です。
通常、早送りをした際のデフォルト設定です。
フレームサンプリングで動画がカタカタしてしまう場合には、次の2つを試してみてください。
②フレームブレンド
フレームブレンドは、フレームごとの細かな違いをぼかしなどで滑らかにする補完です。
素材を早送りにすると、フレーム間の映像の違いにより動画がカタカタして見えてしまいます。
早送りした動画がカタカタする場合は、フレームブレンドを使うと良いでしょう。
③オプティカルフロー
オプティカルフローとは、ピクセルの分析と予測に基づき、不足している部分のフレームを補ってくれる補完です。
素材をスローにすると、元々の尺より長くなることでフレームが不足し、動画がカタカタして見えてしまいます。
スローにした動画がカタカタする場合は、オプティカルフローを使うと良いでしょう。
早送りした動画を逆再生する方法
「速度・デュレーション」の中には、動画を逆再生させる機能もあります。
素材を逆再生させたい場合は、「速度・デュレーション」のウィンドウ内にある「逆再生」にチェックを入れましょう。

また、「速度・デュレーション」のウィンドウ内には、
- オーディオのピッチを維持
再生速度を変更しても、オーディオの音程が変えず、速度だけ変化させる - 変更後に後続のクリップをシフト
再生速度を変更したクリップの長さに合わせて、後ろのクリップを移動させる
といった機能もあります。
特に「変更後に後続のクリップをシフト」は、クリップを詰める一手間を省いてくれます。
後ろに別の素材を差し込むとき以外は、常にチェックを入れておくと良いでしょう。
まとめ
今回は、Premiere Proで動画を早送りにする方法について解説してきました。
早送りを取り入れることで、動画にメリハリが付き、視聴維持率を上げることができます。
補完なども使いながら、滑らかな早送りで動画のクオリティをUPしていきましょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。