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もう迷わない!Premiere Proの音量調整を徹底解説

動画編集で音量(オーディオ)の調整は欠かせないですよね!?でも、

・具体的に、音量調整ってどうやるの?
・音量調整するときのポイントとかってある?

と、音量調整について悩みや疑問を抱えている方もいるのではないでしょうか?

Premiere Proでは、編集場面に合わせた音量調整の方法が存在します。

そこで今回は、Premiere Proで音量調整する方法を編集場面ごとに解説していきます。

動画編集の際、私が実際に使っている方法を解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

【この記事は、約6分で読めます】

動画編集での適切な音量と調整する理由

私の経験ではありますが、動画編集における適切な音量の目安は、

  • 音声:0dB〜-5dB
  • BGM(音声あり):-15dB〜-35dB
  • BGM(音声なし):-5dB〜-15dB
  • 効果音:-5dB〜-15dB

くらいだと思います。

元々の素材の音量や素材同士の組み合わせにもよるので、場合により調整は必要です。

動画編集での音量調整は、

  • オーディオの音割れを防ぐ
  • 動画の内容を邪魔しない

など、動画の視聴者に不快な思いをさせないために必要です。

心地の良い音量は、動画の視聴維持にも繋がりますので、編集の際は必ず調整しましょう!

Premiere Proで音量調整する方法

Premiere Proで音量を調整する方法は、複数通り存在します。

そこで今回は、編集の際に直面することの多い、

  1. トラックごとの音量調整
  2. クリップごとの音量調整
  3. クリップ内の一部の音量調整

の3つの場面における方法を解説していきます。

その他の音量調整についても詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

①トラックごとに音量調整する方法

トラックごとに音量を調整する手順は、以下の2ステップです。

Step1:素材の挿入

プロジェクトパネルからオーディオ素材をタイムラインに挿入します。

複数のオーディオ素材を挿入する際は、

  • 音声:A1
  • BGM:A2
  • 効果音:A3

のように、オーディオの要素によってトラックを分けて使うと便利ですよ。

Step2:オーディオトラックミキサーパネルで調整

オーディオトラックミキサーパネルを開きます。

ワークスペースにパネルが出ていない場合は、メニューバーの「ウィンドウ」→「オーディオトラックミキサー」で表示しましょう。

下の画像のように、オーディオトラックミキサーは、全体の音量、トラックごとの音量がミキサーによって分かれています

ミキサーの左側にあるつまみ、または、数値を指定して音量を調整しましょう。

以上が、トラックごとに音量を調整する方法です。

②クリップごとに音量調整する方法

クリップごとに音量を調整する手順は、以下の2ステップです。

ステップ1:クリップを選択

タイムライン上で音量を調整したいオーディオ素材のクリップを選択します。

ステップ2:エフェクトコントロールパネルで数値を指定

エフェクトコントロールパネルを開きます。

ワークスペースにパネルが出ていない場合は、メニューバーの「ウィンドウ」→「エフェクトコントロール」で表示しましょう。

ボリュームの中のレベルで時計マークをクリックし、数値を指定して音量を調整します。

数値は、

  • マイナスにすると音量が小さく
  • プラスにすると音量が大きく

なります。

先ほど解説した適切な音量の目安を参考に、ちょうど良い音量に調整しましょう。

以上が、クリップごとに音量を調整する方法です。

クリップ内の一部を音量調整する方法

クリップ内の一部を音量調整する手順は、以下の4ステップです。

今回は、音量を「下げて→上げる」場面で解説をしています。

Step1:クリップを選択

タイムライン上で一部の音量を調整したいオーディオ素材のクリップを選択します。

Step2:開始点で数値を指定してキーフレーム

エフェクトコントロールパネルを開きます。

音量を下げ始める点に再生ヘッドを移動させ、数値を指定します。

Step3:音量最下点で数値を指定してキーフレーム

音量が最も下がる点に再生ヘッドを移動させ、数値を指定します。

Step4:最終点で数値を指定してキーフレーム

音量が上がり終わる点に再生ヘッドを移動させ、数値を指定します。

キーフレームの打ち方を詳しく知りたい方は、こちらの記事を参考にしてみてください。

また、クリップ内の一部を音量調整するには、タイムラインパネル上のラバーバンドでも可能です。

詳しい方法は、こちらの記事で解説していますので参考にしてみてください。

以上が、クリップ内の一部を音量調整する方法です。

Premiere Proで音量調整するときのポイント

音量を調整する際、知っていると便利だよ!というポイントを2つ、ご紹介します。

困ったり、効率を上げたいときに使ってみてください。

適切な音量がわからないときの対処法

先ほど適切な音量の目安を解説しましたが、オーディオ素材によっては目安の数値が合わない場合もあります。

その際は、「オーディオメーター」を参考にしながら調整することをオススメします。

オーディオメーターが赤色に振り切っている場合は、音量が大きすぎます

メーターを確認しながら、振り切らない程度に音量を調整しましょう。

オーディオ素材自体を調整して効率化

今回、解説した3つの方法は、挿入したオーディオ素材に対して音量調整を行う方法でした。

しかし、タイムラインに挿入する前に、プロジェクトパネル内でも音量を調整することが可能です。

プロジェクトパネル内にあるオーディオ素材上で右クリック→「オーディオゲインを選択します。

ゲインの調整の数値を指定し、OKをクリックします。

すると、オーディオ素材の音量が調整されました。

プロジェクトパネル上で音量を調整した後は、タイムラインに挿入する全てのオーディオが調整した音量になります。

タイムラインパネルでは元の音量に戻すことができなくなるので、注意しましょう!

まとめ

今回は、Premiere Proで音量調整する方法を編集場面ごとに解説してきました。

動画編集において、音量の調整は必須のスキルです。

動画の視聴者に不快な思いをさせないためにも、心地の良い音量に調整した動画を作成しましょう。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。